露天風呂命名の由来地。万葉の歌碑のある二碑を訪ねて・・・
2018/01/25
今日は大寒。一年で一番寒い時期との事。思い切って昨日、行ってきておいてよかった(^o^)万葉の2歌碑が立つところへ・・・
気温は少し高めかなと思っていましたが、意に反して海岸近くで吹く風は強くてコートを羽織っていてもやはり寒くて・・・はやり 冬本番中ですね。
なで、万葉の2碑を見に行こうかと思ったのは、以前にも書かせて頂いたこともありますが、実は当館の露天風呂の名称ですが、その命名に影響があったのが・・・実は万葉集にある2編の歌です。
その歌が碑として立っているのが、当館より南方約1キロ先にある飽等(アクラ)の浜、田倉崎周辺の浜と言われていますが、そこに立っています。
もう何年になるだろうか?ここいら周辺には「菖蒲園、つばき園」と言う見ごたえのある草花の楽園で会ったのですが、今は雑草だらけの地と変わり果てています。
すぐ右隣に田倉崎灯台に上る道もあります。そのうち上ってみようかと思っています。
歌碑には「紀の国の 飽等の浜の 忘れ貝 吾は忘れじ 年は経ぬとも」と刻まれています。(作者不詳、巻11・2795)。
●解釈 紀の国の飽等の浜の忘れ貝ではないが、私はあなたの事を決して忘れない。たとえ年は経ようとも。
愛しい人をいつまでも忘れることは決してないという固い思いが感じられます。このような人間でいたいと思います。
そしてもう一編の歌碑は当館から北へ約2.6キロ先の城ケ崎公園内に立てられています
数十年前には城ケ崎荘があった場所ですが、時代とともにすっかり変わってしまっていました。
碑の後ろに見えるのが友ヶ島(地の島)右側の加太の瀬戸から奥は大阪湾へと続いています。海上奥は春霞で煙っていて見えづらく残念です。
さて、碑には「藻刈舟 沖漕ぎ来らし 妹が島 形見の浦に 鶴翔ける見ゆ」(作者不詳、巻1199)です。
●解釈 藻を刈る舟が沖を漕いでいる。妹が島の形見の浦に鶴が飛んでいるのが見える。
妹が島はたぶん友ヶ島の事だと事だと思います。ここいら一帯を形見の浦と呼んでいたのでしょうね。
城ケ崎公園から南の方を望むと中心の灯台の後ろに当館の全景がシルエットのように見られます。また、足下には洗たく岩を敷き詰めたような磯が出現していました。
毎年大阪のKM中学校の皆さんが理科実習のため、当磯で臨海生物の研究をされています。
それでは当館の露天風呂、潟見の湯、飽等の湯のご案内です。
加太には万葉集に読まれた素晴らしい光景が、旅人の心を癒してくれています。
これから益々厳しい寒さが訪れる予感がします。
万葉の歌碑を訪ねたあとは、露天風呂に浸かりながら、身もほっこりと、リラックスして、お泊りもよし、日帰りプチ旅行もと洒落込んで楽しんでみては、如何でしょうか?そうそう無料のレンタルサイクルで飽等の碑から城ケ崎公園内にある潟見の碑まで、4キロ弱ですからもう少し暖かくなってから訪ねてみてください。
両歌碑の位置は当館のはさんで南北に位置します。潟見の碑は当館から北へ約2.6㌔の所にある城ケ崎。飽等の碑は当館より南へ約1㌔の田倉崎です。
もうすぐ紀州に春を呼ぶ「ひな流し」の季節です。それに桜鯛の季節でもあります。特に今年のひなまつりは土曜日となっていますので結構賑わいそうですよ。
美味しい加太の旬の食材をご用意して、スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち致しております。